がんの温熱治療(ハイパーサーミア)
温熱治療を行っている某病院の院長先生に診断を受ける機会を作ってもらえたので、しげGと一緒に自宅から40分ほど走ったところにあるその病院まで行ってきた。そちらでもレントゲン写真を撮ってもらって診断してもらった結果、確かに見えない程度には病巣は小さくなっているが、レントゲンにしろCTにしろ、小さすぎる病巣は見えないのでやはり無くなったとは言えないということと、抗がん剤治療はどうしても行き止まりにしかならないということと、(当然の事だが)副作用が無くてメリットがある温熱治療の良さを院長自ら熱心&詳細に説明してもらえた。ただ、この病院での温熱治療は待ち行列が長すぎて今から予約を入れても3月中旬にならないと治療を受けられないというのがつらいところで・・・院長先生が言うには「温熱治療を受ける気があるなら、I市の方にも同じ温熱治療をやってる病院があって、そっちならこちらよりも早く治療を受けられるはずなので紹介状を書くからそっちに行ってみては?」ということだった。温熱治療は副作用が無くて保険治療が効いてと患者にとってはメリットが大きいが、病院側に取っては高い装置が必要なのに安い治療費でメリットが少ないということでなかなか普及しないらしいが、その弊害をモロに受ける形である。いくら現時点でレントゲン写真に何も映らないほどに状態が良くても、さすがに3ヶ月足らずも呑気に待つわけにもいかないので,I市の病院への紹介状を書いてもらうことにした・・・ら、その場であれこれ書類を書き始めて、その場で今までの主治医の先生へ送る紹介状の返事と、今度行くI病院の先生への紹介状の二通を渡してくれた。院長という立場にも関わらず、このフットワークの軽さは素晴らしいと思う。
間にレントゲン撮影の15分ほどを挟んで1時間にも及ぶ診察と治療方法に対する説明を受け、病院を出ると妻が「診察代1370円やったけどええんかなぁ?」と驚いていた。レントゲン写真を撮って、紹介状も書いてもらったことを受付に言ったのだが、その値段は変わらなかったらしい。「温熱治療は儲からない」という以前にそんな診察代では儲かるはずが無いと思うのだが・・・ほんまにええんでっか?>院長先生
ということで、今日診てもらった院長先生は丁寧に分かりやすくいろいろと説明してもらえたのも良かったが、何よりも「言うべきことは言って患者に正確な現状認識をしてもらい、その上でしっかりと対応を考えよう」という方向が患者に信頼感を与えているように思えた。どうしようもない(治療方法が無い)症状の患者に対して、はっきりと「もうあんたはダメだ」とは言わないが、できることがある患者に対してはしっかり現実を見据えた上で出来るだけの治療を行うという方針は患者側も精神的に強くなる必要はあるが、しげGの場合はたぶん大丈夫だと思う。(思いたい)
次に行くI市の病院にさっそく電話すると、こちらは2月頭くらいから治療を受けられるようなので、治療のための診断を受けたいと申し出ると、年明けの5日に来るように言われた。前の病院での診察記録も持ってきて欲しいということだったが、こないだまで入院していた病院は4日にならないと事務処理が始まらないので4日に行ってその日のうちに診察記録をもらえるかどうかがちょっと不安だったりする。ま、年が明けるまでは悩んでも仕方ないけど。