日曜日, 8月 31, 2008

抗がん剤治療前に外泊

 この週末は外泊許可が出て家に戻っていた。当初の背中の痛みは入院直後に薄れたらしいが、痰が詰まって息苦しかったり、食事が(物理的に)喉を通りにくくなってるとかいろいろあった。しげGに先生が説明していたのは肺炎だったが、「左肺が真っ白になったレントゲン写真を見せられた」と言ってたのが気になって、しげGにはナイショで先生に話を聞きにいくと・・・本人には言わなかったが、やっぱり癌が広がっていたらしい。

 今回の肺炎は癌の病巣が広がって肺に入るパイプ状の器官を圧迫して周囲の組織が炎症を起こしたことによる間質性肺炎で、入院してからは抗生物質などで炎症を抑えようとしていたのだが、がん病巣が大きくなって気管支(の入り口?)を圧迫しているのでなかなか呼吸が楽にならない。先生が言うには抗がん剤でがん病巣を小さくする方が良いとは思うが、前回の抗がん剤治療では副作用が酷くて1クール足らずで治療を止めないといけなかったことを考えると、今まさに肺炎にかかっているという時にうかつに抗がん剤を投薬して免疫力が下がるのも怖いし、何よりも抗がん剤を投薬できる限界がきつつあるので身体が耐えられるかどうかが疑問とのこと。

 いろいろ話し合った結果、なるべく身体に負担を与えないように量を控えめに抗がん剤を投薬して、少しでもがん病巣を小さくして気管支への圧迫を抑える方向で抗がん剤治療を始めることになった。「これが最後の抗がん剤治療になるかもしれない」「もう家に戻れることが無いかもしれない」ということだったので、帰るつもりは無かったしげGをうまく言いくるめて(「田んぼを見て指示して欲しいことがある」とか)、一旦外泊許可をもらって家に戻ってきた。

 家に戻るのが本当にこれが最後になるのかどうかはわからないが・・・癌だということは本人もわかっている話なので、進捗状況が思わしくなくても全て本人にちゃんと告知すべきだと思わないでもない。わかってれば、あれこれ済ましておきたいこともあると思うんやけどな~。どうも先生の気の使い方が中途半端というか一貫してないのが気になる今日この頃である。